本日はまんをじして臭気判定士を受験!!!
たいへん興味深い分野の国家資格であり、10年以上前から受験したいと思い続けていた資格ではありながら、シンプルに「受験料が高い(18,000円)」という理由で受験を先延ばしにし続けてきた臭気判定士…
今年ようやく受験する決心がついたので受験してまいりました(笑)
というかほんと、マークシートの筆記試験だけなのになんでこんなに受験料が高いんだろうか…
論述問題や実技試験などを含まない国家資格の受験料としては相当高額な部類に入るんじゃないですかね。
一応補足しますと臭気判定士は実技試験というか嗅覚検査もあるにはあるんですが、そっちは筆記試験とは独立していて、別途9,000円かかるんです。
嗅覚検査込で18,000円ならまあわからなくもないんですが、筆記試験だけでこの金額というのはさすがにちょっと…
まあ受験料が高いと、その分、なんとしても一発で受かりたいという気持ちがより強くはなるので、勉強のモチベーションとかが高まるという意味では、そう悪いことばかりでもないんですが…それにしてもね…
ちなみに受験料だけでなく参考図書もかなり高額です。
受験者数が毎年600名程度とそこまで受験者規模の大きい資格試験ではないためか、一般的な書店等で購入可能な教材というのは(おそらく)存在しておらず、試験事務局のにおい・かおり環境協会にて過去問や参考図書を購入するしかありません。
いわゆるテキスト的な参考図書は全6冊あるんですが、全部買うと25,000円する(一般価格)んですよね…さすがにそう気軽には手を出せない金額です。
とりあえず過去問だけは直近6年分のものを迷わず買い揃えて勉強してみたんですが、入手できるのは問題と解答だけで解説はついていないこともあって、過去問だけだといまいちよくわからないんですよねこれが。
合格率は20~30%とそこまで低いわけでもなく、試験範囲もそこまで広いわけではないんですが、同じ問題が繰り返し出る傾向などテクニックで付け入る隙はそこまでなさそうな感じで、けっこうしっかり勉強しないと普通に落ちると思われる絶妙な難易度の試験だと思います。
なので、できれば参考図書も一通り揃えておきたいところなのですが…とてもじゃないけど全部揃える気には(主に金銭的な意味で)ならないので、当該参考図書を使ってでないと勉強が難しそうな、「悪臭測定概論」という科目の参考図書『臭気の嗅覚測定法 第5版』についてだけ購入してみました。4,320円。高いなぁ…(泣)
臭気判定士には5つの科目がありまして、基本的に全体で70%以上、各科目で35%以上が合格ラインとなります。
ざっと勉強してみての各科目の印象はこんな感じです↓
1.嗅覚概論
においに関する総論的な科目。基本的なにおいの種類・特徴や、嗅覚に関する人体のしくみといった内容で、知らないとまったく解答できないタイプの問題が多いので要注意。
2.悪臭防止行政
悪臭防止法などの法律の内容や、毎年環境省から公開されている「悪臭防止法施行状況調査」などから出題。まだ比較的ネットでの情報収集でなんとかなりそうな科目。
3.悪臭測定概論
測定の流れや手法など実務的な内容が問われる科目。器具の仕様などけっこう細かい内容が出ますが、前述の参考図書にも載ってない事項が多くて泣ける。
4.分析統計概論
まんま統計学の理論についての内容なので、統計学の基本的なところを勉強したことがあればなんとかなる。計算問題も多いですが出題パターンはかなり固定されている感じ。
5.臭気指数等の測定実務
1~4の科目は各10問ですがこの科目だけ15問あって、うち5問が図表から臭気指数を計算する問題。しかもこの5問の計算問題だけ独立して「50%以上」という足切りラインが設定されているので、ここを確実に解答できないとアカンです。
嗅覚に関する生物学的な内容と統計学の分野を除くと、他の資格試験や高校・大学で勉強した知識が流用できるような内容がほぼなくて、ゼロからのスタートとなるのもなかなかきついすね。
出題形式は基本的には五者択一なんですが、ときどき正誤判定問題で八択問題があったり、計算問題で数字を有効数字2桁で答えさせる問題があったりします。
うーむ。この試験はなめてると普通に落ちますね。心してかからねば…
試験会場はなんと無駄にお台場で、国際展示場駅最寄りのTOC有明。
どうでもいい話ではありますが、試験会場の部屋に入ってちょっと驚いたのが、どうやら男性と女性とで座席の位置が完全に分けられてるっぽいんですよね。
受験番号が若い左側の席のほうはたぶん男性しかいなくて、女性は右側のほうの座席に固められていたようです。
というか女性の受験者が思ったより多くて、受験者全体の3割くらいいらっしゃいましたかね。
臭気判定士試験は受験料も高いので、実際そういう分野の仕事に就かれてる方しかほぼ受けてないものと思われますが、けっこう女性が活躍されてる業界なのですかね。
女性のほうが男性より嗅覚は鋭そうなイメージ(勝手な)はありますけどね。
★秋の資格まつり2018 11th bout 【臭気判定士】 @TOC有明(国際展示場)で僕と握手!!! https://t.co/joUjOcAtjd
— 鈴木秀明@7日間勉強法 (@suzuki_hideaki) 2018年11月10日
ということで試験。
170分間で五択問題ほかを55問解きます。
ある程度覚悟はしていたものの、過去問で出題されていないところから問われるとまったく解けない問題がいくつもあって泣ける。
とりあえず、ある程度パターン化されている「5.臭気指数等の測定実務」の計算問題と、「4.分析統計概論」はほぼ問題なく解けたと思うので、その他の部分で足切りライン(35%)をクリアできていればなんとか合格ラインの70%はいけてるのではないかと思われますが…結果が出てみないとどうなるかわからない感じです。マジで頼みますよ!!!
130分くらいで全部解けまして…たしか80分経過時点で途中退出可で、試験終了時刻まで残っていた人のみ問題用紙が持ち帰れるのですが、早く帰りたかったので途中退出しました(汗)
うーん。無事受かってるといいなぁ~。
嗅覚検査も早く受けてみたいですし…(笑)
ではまた