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北陸夢紀行~金沢検定初級~

日曜日, 11月 16th, 2014

普段はほぼ東京から出ない僕ですが、今週は久々に遠征し、石川県のご当地検定「金沢検定」を受験!

ご当地検定もいろいろ受けてみたいなーとは思いつつ、これまでは東京でも受験できるものや、関東近県のご当地検定(鎌倉検定とか、宮のもの知り達人検定(宇都宮)とか)くらいしか受けてこなかったんですが、今回はマジ久々のというか過去最高の?遠出ということになりますね。

 

僕は石川県の隣の富山県の出身なので、金沢検定の存在自体はだいぶ前から知っていて(ちなみに今年で10回目)、ゆくゆくは受けてみたいと密かに常々思ってはいたのですが、さすがに東京からはちょっと遠いよねということと、金沢検定が実施される11月中旬はたいがい他の受けたい試験と日程がかぶるということと、金沢検定はなんかやたら難関試験らしい(詳細は後述)ということで、ずいぶん長いこと逡巡してたのであります。

で、じゃあなんで今回あえて受験しようと思ったかというと、結論からいうと昨日出演したラジオ番組「鼻毛の森のラジパラ乙」(MROラジオ)の絡みでございます。

この番組でパーソナリティを務める鼻毛の森さんは僕の同郷の先輩なのですが(小学校から中学校まで同じ)、金沢でラジオやってるからよかったら出演をと言われてたので、じゃあせっかくなので金沢検定のタイミングにあわせてってことでどーすかということで、今回のラジオ出演&検定受験と相成ったわけでした。

 

ということでスケジュールとしては、

11月14日(金) 東京から富山の実家に帰省

11月15日(土) 金沢にてラジオ生出演(金沢検定ネタでトーク)

11月16日(日) 金沢にて金沢検定(初級)を受験

11月17日(月) 富山から東京に戻る

という感じ。

帰省自体けっこう久しぶりな上、実家に3泊もするとかいつ以来だろうとか思ったりもしますが、まあそれはそれとして。

 

ちなみに富山のご当地検定に関しては、「越中富山ふるさとチャレンジ」というのがありまして、こちらは東京でも受験可能なので2011年に一度受験したことがあるんですが、見事に落ちています(笑)

こちらもいつかはリベンジしたいところ…

 

さて、先ほど「金沢検定はなんかやたら難関試験らしい」と書きましたが、どういうことかというと合格率がありえないくらい低いんですわ。

初級・中級・上級とあるんですが、一番簡単な初級ですら昨年の第9回試験の合格率はわずか6.9%、それ以外の回も5%台とかが普通にあるという鬼畜すぎる数値(過去の受験データはこちら)。

いやいやいやいやそれって電験三種とか気象予報士並の低さなんですけど…(゚Д゚;)

上級ならまだありえる数値ではあるけど、初級で合格率1割以下がデフォルトって…

ちなみに第9回試験の中級の合格率は6.0%、上級は6.7%。半端なさすぎる…

 

検定試験の合格率ってだいたい

初級(3級)…50%~80%

中級(2級)…30%~50%

上級(1級)…10%~20%

ってくらいだと思うんですけどね。

ご当地検定は確かにたまにやたら難しいのがありますけど、さすがにこれはちょっと低すぎるだろ…(-_-;)

まあそういうわけなので、ほんとは中級くらいから受けたいのですがたぶん無理なので、今回はとりあえず初級から受けてみることにしたわけでした。

 

ちなみにこのやたら合格率が低い件については、以前なんかのメディアで金沢検定の主催元の方が語ってたのを読んだことがあるんですが、どうもあえてわざとそういうレベル設定にしてるみたいですね。

ご当地検定って正直、1~2回目くらいまではある程度受験者数いるけど3回目くらいから受験者数が激減して自然消滅…っていうパターンがけっこうあるのですが、それってつまりはリピート受験者を獲得できず「1回受けて終わり」っていう受験者が大量発生してしまうから起こるんですよね。

問題レベルが低すぎると「1回受けたらサクッと受かってしまったので2回目以降は受けない」っていう人が大量発生してしまうわけで、それを防ぐためにあえてレベルをかなり高くして、何回でも挑戦してもらおうっていう意図…らしいです。

実際、金沢検定の受験者数は2005年の第1回試験以降、毎年3,000名近くの受験者数をほぼ保ち続けていて、「3回目くらいから受験者数が激減する」というご当地検定のよくあるパターンとは明らかに一線を画しています。

東京や京都・大阪といった大都市のご当地検定ならともかく、金沢レベルの規模の都市でのご当地検定でこの受験者数というのはかなり健闘しているほうかと思われ、結果から言えば難易度をあえて高くしているのが功を奏しているのかなあと思えなくもないですね。

 

さて、ではそんなに合格率が低い理由はなんでなのか、出題される問題がどういうふうに難しいのかということについて。

今回わざわざ遠征して受けるわけなので、確実に合格しておきたいとは思っており、それなりの意気込みを持ってけっこうみっちり対策というか過去の出題傾向の分析をやってみました。

(ちなみに受験料自体は1,000円と破格なので、「これだけ払ってるんだから確実にとりにいこう」という方向でのモチベーションはぶっちゃけわきにくいです)

参考書として毎年「金沢検定予想問題集」という問題集(試験に出そうな予想問題が300問程度掲載されていて、巻末にその年の最新の試験問題が載っている)が出ているのでそれを過去9年分全部揃えて、あとは時鐘舎というところから「改訂版 よく分かる金沢検定受験参考書」というテキスト的なものが出ているので、それも一応読破しました。

 

その結果、金沢検定の特徴として気付いたこととしては、

1. 過去に出題された問題がそのままor微妙にアレンジされて繰り返し出題されることはけっこうある(特に初級はかなりある)。

2. 予想問題集に掲載されている予想問題が実際の試験で出題されることはあまりないっぽい。けど中級以上はこのへんもみっちりやっておかないときつそう。というか予想問題の難易度は初級レベルを明らかに超えている。

3. 過去問をみっちりやったくらいでは手も足も出ない、知らないと全く解けないタイプの問題もかなり出題される。特に中級以上。

ということ。

 

初級に関していうと、四択問題100問中、たぶん6割くらいは過去問を徹底的にやっておけば普通に解ける問題かと思われるのですが、合格基準点が100点満点中80点(つまり8割正解できないといけない)と微妙に高いのがちょっと問題なんですよねー。

合格点が70点だったらたぶん初級は普通に受かるのですが、80点って正直かなり気が抜けないライン。

拙書(勉強本)とかでも書いてることですが、どんな試験でも、8割確実にとれるところまでもっていくのってけっこう難しいので…

ということで試験勉強としては初級・中級の過去問9年分をみっちりやりつつ、参考書をとにかく読み込む感じで進めました。

 

そんなこんなで試験会場へ。

僕の試験会場は金沢駅から徒歩10分くらいのところにあるアパ金沢ビルというところですが、実は金沢検定は他にも試験会場となっている建物(学校とか)がいっぱいあって、金沢市内になんと約10箇所もあります。

いち都市内でこんなに試験会場を設けるのは他ではなかなか例のないことで、この点も金沢検定の大きな特徴といえるかもしれません。

ちなみに会場は受験申込時点で希望の会場を選択することができます。

すでに満席になってたりしなければ基本的に希望通りのところで受けられるっぽいです。

 

で試験会場についてみてまずびびったのが、想像以上に多くの受験者の方がいたこと。

というかアパ金沢ビルの試験会場はビルの6階から9階までをほぼまるまる使って行われるっぽいのですが、どうやらビル内にエレベーターが1基しかないらしく、エレベーター待ちのものすごい行列ができているという…

ビルの入口から余裕ではみ出すくらい並んでるので、エレベーターは潔く諦めて徒歩で試験教室(7階)を目指すことに…普通に並んでたら普通に試験開始に間に合わなかったと思う。

 

試験。

90分間で四択問題を100問解きます。

 

予想したとおり全体の6割くらいは過去問からの流用とかだったりしたので普通に解けましたが、あと4割のうち1.5割くらいは完全に勘頼みって感じで、残り2.5割はたぶんこれかなとは思うけど確信までは持てない感じの手応え。

うーむ、6割はまあ最低とれてるとして、合格点の80点とれてるかどうかはかなり微妙なところかもしれませんね。

あとは運を天に任せるしかないです…

 

30分くらいで全問解き終え、40分経過時点で途中退出が可能になるので退出。おつかれー。

全受験者の半分近くの方が40分経過時点で一気に途中退出してたので、帰りのルート(非常階段)も混雑具合がかなりひどいことに…

 

問題用紙は回収されてしまうので残念ながら自己採点とかはできませんが、結果が届くのをまったり待ちたいと思います。

 

ちなみに帰り道にTwitterで「金沢検定」でキーワード検索してみたところ、「会社命令で受けたけどすごいむずい」みたいなことつぶやいてる受験者の方がかなりいらっしゃるようで。
週末に開催される地域のお祭りとかに会社命令で強制的に参加させられるみたいな感じなんですかね。

しかしそうするとあれだな…「何回もリピート受験してもらうためにあえて難易度高くしてる」のではなくて「会社命令であまりやる気なく受験する人が多いので結果的に合格率が低くなってる」っていうことなんだろうか…(汗)