2月

5

2006

【漢字検定1級】みんなよくやるよ

保護者同伴
んで、試験日。
昨日は5時間ほどベローチェに籠もって勉強して
(っていうか新居の近辺ベローチェ多すぎなんですけど)
かなり頭には入ってきたものの疲れたので、
試験は13:40からだから少し寝て朝の間にまたやるか…
と思って1時くらいに寝たら、起きたのが12時
いやあへこんだね。


昼飯詰め込む余裕もなくそのまま試験会場へ直行。
…まあ、今日ちょっとくらい勉強したところで無理なものは無理だよなとも思うんですけど、
ちょっとくらいは、足掻きたいじゃない、ねえ…。
試験会場は九段下と市ヶ谷の間らへんにある、二松学舎大学っていう大学です。
どこだよそこ聞いたこともねえよと思ってたんですが、
行ってみるとけっこうおしゃれな建物。エントランスの付近とか前衛的。
そして、なんだか子供が多い…。雰囲気がスゴク若い。
明らかに小学生とかいて、保護者同伴で来てる子供もけっこういて…。
まあねえ、確か2級が高校レベルとかそんな感じだったはずなので、
普通に考えて受験生の9割くらいは学生(or児童?)と考えていいのかも。
8級くらいになると、小学生(あるいはそれ以下?)が普通に受けてるわけだ。
かく言う僕も、3級と2級受かったのは高1のときだし、準1級は高2だしね。
であれから7年…今回受けるのは1級なわけですが、
さすがに1級の受験者層はおじいちゃんとかおっさんとかが普通に多かったです。
あからさまに他の級と空気が違う…。
まあ普通に考えて、1級っていうのは「尤も」とか「乃ち」とか「恰も」とか、
お前はどこの国の生まれやねんとは言わないまでも
お前は何十年前からタイムスリップしてきとんねんという感じの漢字の知識が問われるので、
おじいちゃんおばあちゃん世代だと普通に解けるのかもしれないね。
あぁでも、若い人もけっこういらっしゃったみたいで、
20〜30代の方で半分くらい占めてた感じです。
というか、各自の解答用紙の表面に氏名とか生年月日が既に印字されてるんですけど、
隣の席の人がまだ来てなかったんでちらっと見てみたら、なんと平成生まれでしたからね。
SじゃなくてHなのかよ!? ひくわ〜マジで。高校生かあ〜。
(資料によると、1級の小〜中〜高受験者は全体の1割くらいいるそうです。けっこういるな…。)
さて試験です。試験時間は60分
せっかくなんで、問題をここに引用しておきますので皆様もお楽しみ下さい
(ところどころ文字が潰れて見えないところもあるかと思いますが…):
(一)「 」部分の読みを記せ(1点×30問)
 1. 異国風の「瑰麗」な建物が目を引く。
 2. 現下の経済界は「壅塞」の極にある。
 3. 軍靴の音が「戛戛」と響いた。
(二)「 」部分を漢字で記せ(2点×15問)
 1. 「オビタダ」しい蜻蛉が飛び交っている。
 2. 新興勢力が頭を「モタ」げてきた。
 3. 「ニベ」もなく断られた。
(三)「 」部分を国字で記せ(2点×5問)
 1. 釣った「キス」をフライにする。
 2. 四「トン」積みのトラックで運んだ。
 3. 「トキ」の保護センターを訪れた。
(四)次の1.〜5.の意味を適格に表す語を、※から選び漢字で記せ(2点×5問)
 1. 広く知れ渡る。
 2. うらみなげくこと。
 3. 横合いから口を出す。
 ※かいしゃ・ざんぼう・しそう・ぜいげん・ちゅうちょう・ひんせき・ほうらつ・ようかい
(五・一)次の四字熟語の「 」に入る適切な語を※から選び漢字で記せ(2点×10問)
 1. 「 」投筆
 2. 「 」浮薄
 3. 「 」乖隔
 ※えんがん・えんぶ・おうあ・けいちょう・けんれん・
   さいてん・しさ・じょくれい・せいけい・てんぱい
(五・二)次の意味にあてはまるものを(五・一)の四字熟語から選べ(2点×5問)
 1. 考えが浅く、うわついていること。
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ(1点×10問)
 1. 胡頽子
 2. 瓢虫
 3. 鬼灯
(七)次の熟語の読みと、その語義にふさわしい訓読みを記せ(1点×10問)
 1. 鑿井 … 鑿つ
 2. 聚斂 … 聚める
 3. 杳渺 … 杳か
(八)次の対義語・類義語を※から選び、漢字で記せ(2点×10問)
 対義語
 1. 肥沃
 2. 披瀝
 3. 諠擾
 類義語
 1. 碧空
 2. 逆睹
 3. 抜錨
 ※うかつ・えんえき・かいらん・かくひつ・こうぶ・
   しんがい・せいひつ・そうきゅう・たんげい・とうかい
(九)次の故事・成語・諺の「 」部分を漢字で記せ(2点×10問)
 1. 「アツウン」の曲。
 2. 千日の「カンバツ」に一日の洪水。
 3. 「ナメクジ」に塩。
(十)次の文の「 」部分を漢字に直し、『 』部分の読みを記せ
   (書き2点×10問・読み1点×10問)

 書き
 1. …仰げば西に、富士、喜十六の「スイラン」と対して、…
 2. …東北は山又山を重ねて、琅玕の「ギョクレン」深く…
 3. …と「シガ」にも掛けず…
 読み
 1. …四面遊目に足りて『丘壑』の富を…
 2. …富を『擅』にし…
 3. …林泉の『奢』りを窮め、…
…ぷふぁーもうお腹いっぱいです。無理無理。
これでもちったぁ勉強したんで4割くらいは分かるんですけど、
合格基準は得点8割なんで、まぁ無理だわなー。
しかも択一式試験なら分かんなくても勘で答えられるからまだいいけどさ、
「読み」はともかく「書き」は、知らないとどうにもならんので空白で出さざるを得ません。
結局、全体の2割くらいは空白になってしまったので、この時点で不合格決定です。
っていうか四字熟語と諺が特に分かんねえー。このへん8割くらい空白
隣の高校生は、30分くらいで全部解き終えて寝てるし…あーあ。
で心身耗弱して死にかけてるところでタイムアップ。無ー理。無ー理。
でも一番後ろの席だったので他の受験者の方の答案が集められているところが
チラリチラリと見えたんですけど、皆さん普通に解答用紙びっしり埋めてらっしゃいましたね。
2割くらい空白で出しちゃってるバカはひょっとして僕だけですか? うわあー恥ずかしい。
隣の高校生も普通に全部埋めてるみたいだったし…。
で試験終了後さっそく模範解答が配られたので自己採点してみたんですが、
読み系が37/60、書き系が56/140で、合計93/200でした。
書き系に関しては、「とめ」「はね」「はらい」とかも厳しく見られるみたいなんで、
もうちょっと点が落ちる可能性はありますがね…。
まあ、あれでも半分近くいったか…合格基準は8割なので、まだ遠いけど。
っていうか諺は0点だったし、四字熟語は1個しか合ってなかったヨ…とほほ。
はあーあ。
以下、こたえ:
(一)  1. かいれい  2. ようそく  3. かつかつ
(二)  1. 夥  2. 擡  3. 鮸膠
(三)  1. 鱚  2. 瓲  3. 鵇
(四)  1. 膾炙  2. 惆悵  3. 容喙
(五・一)  1. 燕頷  2. 軽佻  3. 牽攣
(五・二)  1. イ
(六)  1. ぐみ  2. てんとうむし  3. ほおずき
(七)  1. さくせい … うが  2. しゅうれん … あつ  3. ようびょう … はる 
(八)  [対] 1. 荒蕪  2. 韜晦  3. 静謐  [類] 1. 蒼穹  2. 端倪  3. 解纜
(九)  1. 遏雲  2. 干魃  3. 蛞蝓
(十書き)  1. 翠巒  2. 玉簾  3. 歯牙
(十読み)  1. きゅうがく  2. ほしいまま  3. おご

  1. めぐ より:

    歯牙、しか書けなかった・・・。
    凹。。。。
    56点分も書けたなんて尊敬します。

  2. 鈴木秀明 より:

    僕も5日前だったらそれくらいしか書けなかったと思います。
    …けどまあ、漢字検定の勉強はもうほんとひたすら(漢字で書くと只管)
    漢字を覚えていくだけなんで、むちゃくちゃ地味ですが
    勉強すればするぶんだけ確かに実力はついていくと思います。
    …が、いかんせん数がほんと膨大なのでねえ…。

  3. さくらば より:

    只管打座って禅宗の用語だよね。
    漢字検定一級、個人的にはとっても憧れるなあ。
    おつかれさん

  4. 鈴木秀明 より:

    そうそう、只管打座も1級の試験範囲ですね。
    1級の勉強してると、何かを超越した気分になれます。

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