先週に引き続きダブル受験です。
今週は焼酎検定2級と漢語水平考試(HSK)1級の2本立て。
なのですが…本日は正直なところ「消化試合」的な雰囲気ではあります。
というのもまず焼酎検定については、過去2013年9月8日に3級受けて受かってるのですが、2級は過去問とかの情報が公開されておらず対策がしにくいため、とりあえず試験問題を1回分入手するためだけに玉砕覚悟で受けに行こう的なノリだからです。言ってみれば「ひとり犠牲バント」です。
とは言いつつも焼酎検定は問題用紙の持ち帰り不可なので、出題の内容とか形式とか傾向とかを頭で覚えてくるしかないわけですが…まあ、何もしないよりはマシかなと。
というかぶっちゃけほぼ勉強してない。
公式テキスト『焼酎の基』をさらっと読み返してみたくらいです。まあそんな感じ。
そして漢語水平考試(HSK)については、1級を受けるわけですが、この試験、知ってる人は知ってると思うんですが、1級~6級まであるところ1級が一番簡単で6級が最難関という、普通と逆の級体系の試験なんですね。
※参考:「○○検定1級」にだまされるな!?
で、今回は「俺中国語の試験の1級持ってるぜ~」と言ってみたいというネタのためだけに受験しに行くわけです。(わりとマジで)
で、HSKの1級試験はマジで簡単らしいんですよ。
対象としては「150語程度の常用単語と文法知識を習得している者」「大学の第二外国語における第一年度前期履修程度」ということだそうです。
僕は中国語検定の準4級(一番下の級)を持ってるんですが(試験日:2005年3月27日)、まあそれくらいの下地があれば普通にいけるんじゃないかなっていう。
とは言うもののもう中検受けてから10年以上経ってるのか…さすがに無勉強だとまったく知識が残ってなかったですが、過去問集『中国語検定HSK公式過去問集1級[2015年度版]』を解いてみたところなんとかまあカンは戻ってきた感じなので、なんとかいけそうかなと。
っていう感じなのでまあなんというかてきとうです。
午前中、まずは焼酎検定の試験会場である、FBOアカデミー東京校@小石川へ。
FBOアカデミー東京校はもともと王子駅最寄りの若干微妙な立地のところにあって、焼酎検定やらワイン検定やらを受けに何度か訪れたことがあるんですが、去年から小石川(春日駅最寄り)に移転したそうで、そこへ行くのは今回初。王子より断然行きやすくなってとてもいい感じ。
アカデミーのわりとオープンな感じの講義室?セミナースペース?的なところで試験やるんですが、新オフィスということで内装とかも非常にいい感じでしたね。実習用なのか、バーカウンターみたいなのが併設されてたりとか。
しかし受験の際のオペレーションは若干以前と違う感じになってたような。
この試験、受験票は発行されないので、webの申込確認画面みたいなのを印刷して持っていくか、スマホ画面に表示して受付で提示するんですが(あわせて身分証明書も提示)、受験番号を書いたカードがそこではじめて発行されて、その後自分が受験する試験区分ごとの座席に座るっていう流れ。
それと受付では「FBOアカデミー」って書いたシールも渡されて、まあゲスト用の入館証みたいなもんだと思うんですが、それを服の胸のあたりに貼ってくださいといわれる。
…のですが、試験終わった後それをはがすのをすっかり忘れていて、シール付けたままHSK受けに行ってしまったことは内緒だぜ!!! 家に帰って初めて気づいたぜ!!!
…ところで焼酎検定は3級持ってないと2級を受けられない仕様のはずなんですが、受験申込の際に3級受かってることの確認(合格証番号を入力させるとか)はまったくされてないような気が。今日の受付でも別に確認されなかったし。
実は裏で過去の合格履歴と照合してる…のかなあ…?
それとも実は特に確認してないのか。謎は深まるばかり!!!
ということで焼酎検定2級の試験。
50分間で四択問題を50問解きます。
過去問情報がない中、実際に受験してみた感想としては…うーんどうだろう。なんか言うほど3級と難易度や傾向は変わらない気が。
まあ3級試験も問題用紙持ち帰り不可なので、どんな問題だったかちゃんと覚えてるわけでもないんですが…
基本的には公式テキストをちゃんと勉強しておけば一応普通に解ける問題ではあるのかな。今回はさらっと流し読みしただけなのでそんなにちゃんとテキストの内容を覚えてるわけでもないけど…
というか今回は情報収集が目的なので、試験の出来はまあひどいもんでしたけど…
ちなみに合格基準は3級が「全問題の70%以上」、2級が75%以上、準1級が80%以上、1級が85%以上となっていますが、もしかして、試験問題の難易度は各級でそんなに差があるわけではなく合格点にだけ差があるとかそんな感じだったりして。うーむ、なんか普通にありそう。
まともに解ける問題がほぼないので15分くらいでちゃちゃっと解いて、30分経過時点で途中退出。
ま、焼酎検定はけっこう多めの頻度で試験やってるのでまた受けにこよう。近くなったし。
そして本日二本目、HSKの試験会場である東京経済大学@国分寺に移動。
と、遠い!!!
御茶ノ水駅から中央特快に乗れば30分くらいで着くとはいえ、東京のこんな西のほうで試験受けることってめったにないので。
というか東京経済大学ってもしかして来るの人生初かなー?
東大駒場キャンパスに通ってた頃は東京の西のほう(府中)に住んでたので、東京経済大学には何かで1回行ったことがあったような気がしていましたが、どうやら気のせいだったようです。国分寺駅に降り立った時点でデジャブ感がまったくなかったしなぁ。
HSKは遅刻が一切許されない仕様らしいのですが、今まで一度も行ったことがなくかつ駅からそこそこ歩く(10分程度)会場のためギリギリの到着は避けたいということで、かなり時間に余裕をもって会場入り。
さすがにこんだけ(通算800個くらい?)試験受けてると、「初めて行く試験会場・大学」って、ご当地検定みたいなのを除けばもうほとんどなくなってきた感はありますけど、考えてみると今日は2箇所とも初めての会場でしたね。こういうのもまあひとつの楽しみではありますよね。
さて話はHSKに戻りますが、HSKは中国の試験だからか、前述の級体系の件だけでなく、運営上もいろいろ普通の検定試験とは変わった点があってなかなか興味深かったですね。いくつか挙げてみます。
まず先ほど軽くふれた「遅刻が一切許されない」の件ですが、正確には、定刻までに「試験教室の前で行われている受付を済ませ、教室内に入っていないといけない」らしい。
受付では受験票と写真と身分証明書を確認されるのですが、確認に若干時間がかかるので、試験教室前に受験者の行列(長め)ができていました。あまりにギリギリに到着しすぎるとけっこうやばいのでは。
入室後、定刻まではトイレとかにも行けますが、出入りのたびに受付でチェックされるらしい。
定刻に教室内にいないといけないとのことなので、受付を済ませていてもトイレとかで出てしまって定刻までに戻ってなかったらアウトなのかな。そこらへん普通にシビアにやってきそうなので怖い。
また、これは受験上の注意で説明されてたのですが、不正行為とかに関しては「イエローカードを提示される」らしい。2回出されたらアウト。ちょっと面白い。
かと思えば携帯電話の電源を切ってねという注意に関しては「近くの受験者同士で携帯の電源が切れていることを確認し合ってください」という、全然厳格っぽくない一面も。大学の試験とかみたいですね。
で一番変わってるなーと思った点は、受験者の席の配置(並び順)が非常に独特で、文字の筆記法でいうところの「牛耕式」になっていた件。
普通、受験者の座席の並びってこんな感じですが↓
10001→10010
10011→10020
10021→10030
HSKでは下記のようになってました。
10001→10010
10020←10011
10021→10030
前→後ろと行って次の列は後ろ→前って戻ってまた次の列は前→後ろっていうね。
なるほどー確かにこれだと解答用紙の回収とかは楽そうですね。頭いいな。こんな並びの試験、他では見たことないわ。
そんなこんなでHSK1級試験。
前半が約15分間のリスニング試験(聞き取り)で、後半が17分間の筆記試験(読解)です。
なおリスニングの時間中に筆記の問題を解いたりするのは許されないとのこと。というか筆記の問題ページを開くのもダメらしい。
TOEICとかだとそれもひとつのテクニックだったりしますが、HSKはそのへんもなんというか厳格ですね。
まあリスニング中に筆記問題解いたりまでしないと時間が足りない試験ではまったくないので、あえてそんなことする意味もあまりないですが。
リスニング問題は1級試験だと読まれる中国語がすっごい短い文だったりとか、ほぼ出題がパターン化されてたりとか、消去法で普通に解けたりとかするので基本的には楽勝です。
けどやっぱり付け焼刃なので、ところどころ何言ってるかわかんない箇所も。
つーかHSK1級は聞き取り・読解計で6割とれればいいらしいので、まあ普通にいけてるかと。
後半の筆記も1級レベルなら楽勝です。ヘタしたら1週間も勉強すれば十分なんとかなるレベルではないですかね。こっちも消去法とかで解けるし。
とか偉そうに言って落ちてたら非常に恥ずかしいですが、まあ十中八九大丈夫でしょう。
なお途中退出は不可。時間は普通に余るので10分ほど暇でしたが、もともとの試験時間が非常に短いので、まあ問題なしといえば問題なし。
まあそんなこんなで今日は基本的にまったりな感じでしたが、いろいろ初体験的なこともあってなかなか面白かったですね。
ではまた